運動による消費エネルギーはあまり多くない。しかし、からだを動かせば、エネルギーの消費量は確実に増え、太りにくい代謝状態に変えることができる。
そこで、日常生活の中でまめにからだを動かすことが大切だ。エレベーターの替わりに階段を利用し、通勤や買い物の際にはできるだけ歩く。掃除や洗濯を毎日行うのもよい。
さらに、有酸素運動をプラスしよう。食事制限だけでは肝心の体脂肪はなかなか減らず、筋肉や骨などの体脂肪以外の組織も減少してしまうことがある。有酸素運動には、体脂肪を燃焼させる効果がある。
有酸素運動にはウォーキング(速足歩き)、サイクリング、水泳などがある。体脂肪が燃え始めるまでには運動開始後15〜20分かかるので、運動効果を上げるために30分〜1時間、休まずに続ける。運動の強さは軽く汗ばむ程度で、心拍数でいうと1分間に120前後が理想だ。ウォーキングなら、分速80〜90メートルのスピードが目安だ。これを1週間に5〜6日、できれば毎日行う。生活活動も含めた一日の歩数は10,000歩を目標にしよう。
ダイエットを続けていると、体重の減り方が鈍ってくることがある。これは、少ない摂取エネルギーに合わせて、からだが基礎代謝量(呼吸や心臓の拍動といった生命活動のために安静時でも消費されるエネルギー)を減らしてしまうからだ。基礎代謝量を維持するためには筋力トレーニングも大切だ。
そもそも人類は、狩猟・採集生活のころから食料不足と闘ってきた。そのような歴史の中で、食料難のときでもエネルギー不足に陥らないよう、食べた物を体脂肪として蓄える能力が培われたのだ。この能力を備えながら、飽食、車社会である現代で生活していれば、だれでも肥満になる可能性はある。肥満度の判定で「肥満」とならなかった人も、油断をせずに、活動的な生活を心がけてほしい。